埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 1012
■ 種類 論文
■ タイトル 非海塩由来塩化物イオン沈着物に対するダイオキシン類対策および三宅島噴火の影響
The effects of the regulation to incinerator for the countermeasure against dioxins and the eruption of Miyake-jima volcano on nss-Cl- deposition
■ 著者 松本利恵    埼玉県環境科学国際センター
野尻喜好    埼玉県環境科学国際センター
坂本和彦    埼玉大学大学院
   
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元 (社)大気環境学会
■ 出版年 2009
■ 誌名・巻・号・年 大気環境学会誌、Vol.44、No.4、186-195、2009
■ 抄録・要旨  近年のダイオキシン類対策のための規制および2000年の三宅島噴火による埼玉県のnss-Cl-沈着量に対する影響について、1987-2007年度の観測結果(気象要因が例年と異なる1999年度を除く)から検討を行った。  nss-Cl-沈着量は、1980年代後半は増加傾向にあったが、1991-1994年度をピークとしてその後急激な減少の傾向を示した。埼玉県内の焼却施設数は1996年度以降著しく減少した。三宅島が噴火する前の1998年度のnss-Cl-沈着量は、1993年度の約40%まで減少していた。nss-Cl-沈着量と大気中のダイオキシン濃度は有意な関係にあり、ダイオキシン濃度の低下とともにnss-Cl-沈着量も減少していた。  埼玉県内の2000-2002年度を合計した三宅島火山由来のnss-Cl-平均沈着量は4.2 meq m-2と推定された。三宅島からの距離が小さいほど沈着量が大きくなる傾向がみられ、西部山地部や北部に存在する地点で沈着量が小さくなっていた。
■ キーワード 酸性雨、HCl、廃棄物焼却炉、ダイオキシン類、三宅島火山
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